2011年夏アニメインプレッション 其の弐

書こうと思ってたら意外と間が空いてしまった罠。
こないだSKYPEによるアニメ座談会をやった影響で微妙に感想が長文化。
折角なので1〜3・4話まで見たところの感想も交えてみる。


神様のメモ帳
ヒロインの造形が可愛い、でもそれだけなのが惜しい。
丁寧に描いてるようにみえて実は枚数が少ない気がする。
ニートとか靖国とかふた昔程前の2ちゃんねるのノリが見事に旬を外し気味。
文字なら兎も角、音声になると上記キーワードは途端に痛さが増しますのう。
人の忠告無視してピンチに陥いるけど取り敢えず乗り切って次へ、という展開は
見ててストレスが増しますイライライラ、人の話はちゃんと聞くべきだ。
ニート探偵じゃなくて引き篭もり探偵だったらまだ見れたと思う、切り。


●R-15
今期のポル産アニメ枠その3。
各界から天才児達を集めて学園を創設するってのはよくある骨格ですが、
なぜに主人公を「ポルノ小説の天才」にしたし、意外性だけが狙いか。
しかしその天才が書くポルノ文章も全然たいしたことがなくてガッカリ。
地面とか切り株とかに普通にポルノ文章書くのが楽しくない、もっと演出を大胆にすべき。
本編より途中カットインされるポルノ妄想にやたら画力が注がれてる気がする、切り。


07-GHOST
いわゆる腐女子ご用達のドキ!男だらけの耽美系冒険活劇という枠ですか。
節々から「伝説の勇者の伝説」と同じ香りが漂い凄まじい爆死臭がします。
耽美系といえば高河ゆんの「源氏」等が思い浮かびますが、本気で女キャラを
排除してるあたりは峰倉かずやの「最遊記」系に近いと思われます。
耽美系かつ本気で女キャラを排除…何気に柴田亜美もテンプレを踏襲してるな。
男だらけの話は嫌いじゃないですが、もっとこう泥臭く汗臭いのが好きです、切り。


猫神やおよろず
現状説明が冒頭で少々あったのち、以降人物関係などの説明が全くなくてびびる。
当然のように次々とキャラが現れるので第二話みてるんじゃないかと思った罠。
作風としては文字通り八百万神を主軸にしてるようですが、メインキャラが
「○○神の娘」とか胡散臭い肩書きで困惑、そうまでしてキャラ化するのか。
割と楽しんで見ていたのに、三話で途端につまらなくなってびっくり、切り。


セイクリッドセブン
日本だったり学校生活をしていたりと現実世界の延長線でやってるアニメのはずが。
いきなりメイド大隊を擁する財閥様が出張ってきてなんかいろいろぶち壊し。
花右京メイド隊」みたいにそれだけで閉じた世界を演出するなら兎も角として。
取り敢えず第一話では変身ヒーローを強調し、メイド大隊は第二話投入でよかったのでは。
現実路線の場合、投入する異質な要素は小出しにしたほうが視聴者に優しいです。
包括的に納得させるなら別世界にするか、または歴史改竄ですかね、コードギアスみたいに。


ダンタリアンの書架
毎回女の子の胸に手を突っ込んでグリモワを取り出して朗読会するアニメ。
どんな言語文字でも読めてしまう主人公の特異体質はいつ言及されるのか。
彼らが行く先々で事件を解決――なのだが破壊活動のついでにやってるように見える。
OPは曲に対する絵にインパクトがない、EDは劇団犬カレー的な悪意が足りない。
それにしてもダリアンさんが封印しているのは90万666冊の原書だそうで――。
10万3000冊を記憶しているインデックスさんの8倍以上の戦闘力じゃないか。


森田さんは無口
時間拘束を嫌う方にオススメの5分アニメ。
正直、京アニ「日常」はこの枠でやるべきだったんじゃないかなと思う。



長いことアニメ作品見てきて気づいた、らいそが一番ダメなパターンはこれだ。
人の話を聞かずに大ピンチ、またはちゃんと意思疎通しなくてお互いすれ違い。
お前ら会話しろよ、コミュニケーション取れよ、人間だろう。