来るよ 来たよ 披露宴!

新郎のかいこうさんがラッキー野郎と呼ばれる所以は多々ありますが、
此度の式のように、前日に雪を心配されても晴れ、屋外写真撮影の瞬間に快晴、
披露宴会場までの道のりを歩ききった瞬間に雪とかもう神掛かってるとしか。


そんなアナタを婿に送り出すと決まったとき、ハンカチを噛み締めながら
枕を涙で濡らしたらいそさんが東京のどっかにいましたとサ。



そんなこんなで披露宴へと場を移したわけですが。
旧調布メンバーはらいそも含め揃いも揃って新札の用意を忘れるという
大ポカをやらかし、一縷の望みを掛けていたホテル受付での新札交換も
「ハァうちではそのようなサービスはやっておりません」
の一言で撃沈されてみんな青くなったり赤くなったりしながら旧札を仕込みました。


これで今後結婚生活にケチがついたりしたら漏れなく旧調布メンバーのせいです。
その時は煮るなり焼くなり斬るなり刺すなり沈めるなり好きにしれ。


実際の披露宴ですが、もうワタクシかいこう氏の幸せな顔を拝んでるだけで頬が緩み
始終ニヤニヤしっぱなしでかなりの不信感と薄気味悪さを新郎新婦に与えたんじゃ
なかろうかと自負しておりますええ。(らいそは口を開けて笑えまないので不気味だ)


要所要所のイベントは、新郎の仕込みと暴走が花開いたかのような相をなしており
去年一年見てきた結婚式と比べて一番はっちゃけてると思いました。
大体どの結婚式も、たいていは引き攣った顔をしている新郎を、余裕の顔の新婦が
「もう私がついているのに仕方ないんだからぁ♪」といった感じで微笑みながら進行
するというのに、かいこう氏のリラックス振りは一体なんなんだろう…器が違う。
だからって時折り身体をくね踊らせながら喜びを表現するのはどうかと思うぞ。
フラワー・ロックン・ロールじゃないんだから。


新郎新婦の履歴を編集したイメージビデオというのはどの結婚式でもやるのですが、
かいこうさん編集の今回のビデオは私が参加した結婚式中ダントツに短かったです
この手のイメージビデオ、大概使われる曲の方向性が決まっており、式後にらいそが
「あのイメージビデオの曲、去年参加した結婚式のどれでもかかってたよー」
とかいこうさんに伝えたところ
「そんなはずないよ、この曲まだ出て一年も経ってないし、それにあの曲
 電脳コイルのED曲だよ
「お前はアホかーー!!」
うーむ、勘違いしていたとはいえ、気づかれずひっそり仕込まれるコイル曲は凄いな…。
そういえばイメージビデオの中でかいこうさんと一緒に映っているらいその姿が何カットか
ありましたが、沖縄果ての浜で背中に「肉」と書かれた私の姿があったのを見たときは…
……君と花嫁が楽しんでくれたなら、それでいいや……。



今回一番驚いたとともに、一番嬉しかったのは、新郎からのご指名による突発インタビューの
お鉢が私に回ってきたことです。ああいう場で指名されるというのは非常に光栄でした。


惜しくらむは、インタビュワーがマイクの主導権を握っていたため、かいこう氏の
「信じてる」
という言葉に続いて
「分かってる」
と返答できなかったことにあります。
ここさえ上手く返答できていれば、続けて
「「友達じゃないか」」
と二人でハモることが出来たんじゃないかと思います。
これは一生に一度の晴れ舞台で、かいこうさんと私のネタ共有が一般に顕示される
最高且つ最良のチャンスだったハズなのです。


多分、私は今後の人生、かいこうさんの結婚式であの一言が言えなかったことを
悔やみながら一生を過ごすことになるのでしょう。多分それは間違いことで、非常に悔しいです。
私はかいこうさんが振った最高のネタをみすみす棒に振った愚か者です。
あれは何の打ち合わせもなかったあの状況で発現できていればこそ、
今後の友情は更に硬いものとなった筈なのに…。



そんな一抹の後悔もありましたが、最高の結婚式でした。
かいこうさん、わかさん、どうか末永くお幸せに、いつまでも見守っています。





「信じてる」 「分かってる」 「友達じゃないか」
※1990年代中盤に放映された日立テープナビのCMのワンシーンである。
 録画したサッカーの試合のビデオが分からなくなり、「ちゃんと録画したの!」
 と切実に訴える少女に向けて友人たちが放った言葉が上記のものである。
 この言葉を受けて少女は強く頷くのだが、最後の友人が「でもこんなビデオもあるぞ」
 と録画テープ頭だし機能搭載の日立テープナビを紹介するのである。
 が、それは結局少女を全然信用してないんじゃないか、ということでかいこうさんと話題になり、
 お互いの合言葉のように使っている。