月歩者

げんこうはん氏のCD購入に同行し新宿ヨドバシに行きました。


そこで目にしたのは平積みに置かれている大量の


ムーンウォーカー [DVD]

ムーンウォーカー [DVD]

↑1200円大特化大放出…ッ!


う、うーん、確かに大スターの訃報ともあり話題性は抜群ですが
そんなネガティブベクトルでの駆け込み需要ってのはどうなんでしょう。


というか気づいたら手にとってレジに立ってたらいそがいました。
こんな輩がいるからこんなあくどい商売が成り立ってしまうのですね。


さてらいそはてっきりこのDVDをマイケルのPVかなにかだと思って
手に取ったわけですが、家で視聴してぶったまげました。


総監督マイケル・ジャクソン、主演男優マイケル・ジャクソン
マイケルのマイケルによるマイケルのための映画でした、ポォウ!


映画内容は三部構成になっておりまして
 ・第一部 : 1988年当時までのマイケルの舞台人生ビデオ
 ・第二部 : スターのマイケルはどこに行ってもモテモテ
 ・第三部 : 子供を狙う悪い組織に立ち向かうヒーローマイケル


…一体、何だ、コレは。
どこぞの紹介サイトで目にした一文は下記のようになっておりました。


精神分裂病者のうわごとのような内容」


ううん、これ以上的確な表現のしようがないのが悔しい。
名作「BAD」の配役を全員子供に摩り替えて取り直したPVや、
よくビデオサイトでお目にかかる「SMOOTH CRIMINAL」のPVもコレに
収められているのですが、まさか自作自演映画の一部だったとは…。


劇中のマイケルはスーパーカーに変身したり巨大ロボに変身したりと
やりたい放題で、ご世間様の言う彼の「子供好き」というレッテルは
子供という存在が好きなわけではなく、子供という概念が好き、というか
彼が子供そのものだということを今更ながら理解しました。


あまりにぶっとび過ぎてて、マイケルが天才ゆえに凡人であるらいそに
理解が及ばないのか、単に天が二物を与えなかったのか判断しかねる映画でした。