田中ロミオな生活

かいこうさん曰く。
  スタジオでアニメを選んで、
  作画でアニメを選んで、
  監督でアニメを選ぶ。


らいそさん曰く。
  製作会社でエロゲーを選んで、
  絵師でエロゲーを選んで、
  シナリオ師でエロゲーを選ぶ。


二人はナカヨシ(棒読み


まぁベクトルは違えど似たような選別基準に移行しています。
某フィギュアスキーな友人などは会社で選び造詣で選び彫師で選びはじめて
コレクションの半分がえろいお姉ちゃんから単純節足動物(つまり虫)の
フィギュアに移行したらしいですから、そんなものなのでしょう。



前提:田中ロミオ(本人自己紹介)
「簡単に自己紹介するなら、私は「ウィンドウズ用アプリケーションソフトに
 使用されるテキスト・データの作成」を生業とする者ということになります。
 いわゆる貿易商です。それでいいじゃないですか」
※訳注:えろいゲームのシナリオ書いたり小学館ライトノベルを書いている人


どこかのblogで「田中ロミオから人類は衰退しましたに入るやつはいても
人類は衰退しましたから田中ロミオに入るやつはいるのか?」という疑問が
提示されてましたが、いました、ここに、らいそさん。


「加奈」や「家族計画」の頃から評価は高かったそうですが、その評価を
決定的にしたといわれる「CROSS†CHANNEL」をやっとこさクリアしました。



クロスチャンネル ~To all people~ 通常版

クロスチャンネル ~To all people~ 通常版

↑ヒロインを勘違いする作りのPS2版パッケージ



内容的には閉鎖時間ループものとわりと古典的。
同じような作りで最近わりと話題になったもので「ひぐらしの鳴く頃に」が
ありますが、あちらが「話が進むごとに怖かった内容が解明されていく」作りで
あるのに対し、C†Cは「話が進むごとに何気ない描写が恐怖に染まっていく」
という凝った複線の作品であり、方向性としては逆向きだと感じました。


初回プレイのときの感想と、周回プレイの感想が逆転してしまうのは凄い。
とはいえ、美少女ゲーであるので、記号的な女性の描写が嫌いなひとには
お勧めできません。


先にも書きましたが、複線の張り方が秀逸で、掃除とかモップがけとか
本当に何気ない・気づかないようなところで作為や狂気が垣間見えてくるのは
ひたすらに感心してしまいました。



美少女ゲー的な評価。
七香役の声優さん、理多氏のソウルフルな演技にがくがくしました。
抑揚のつけかたが半端ないですが、七香の正体が分かった後に彼女のボイスを
聞くと、その演技の方向性にものすごい納得します。
単純に聞くと能天気娘の独特かつユニークなバカボイスにも聞こえますが。


美希役の声優さん、榎津まお氏のこしゃくな娘ボイス。
最後までてっきりこの方は偽春菜の声を充ててた方だと思っていたのですが、
むしろ先述の理多氏=偽春菜だと知って驚愕。
プロ声優って一体どんだけのパターンの声が出せるんだよ…。
偽春菜=任意=何か=伺か、と単純解釈しているらいそ



は、そういえばこの日記でエロゲー「自体」のレビューは初めてかもしれん。