NIGHTS 11年ぶりの復活

夕方から忘年会だったので昼食を我慢して昼に買いに行きました。
それにしても長かった、11年か、絶対出ると思ったDCでは出ず、XBOXでも出ず。
私がセガではパンツァードラグーンに次いで高評価をつけているゲームの待望の続編。


ナイツ ~星降る夜の物語~ - Wii

ナイツ ~星降る夜の物語~ - Wii

アメリカでは人気高いのにねぇ


32bit次世代機と呼ばれた当時のワゴンセールの代名詞ともなってしまったNights。
私は当時丸コンと同時購入し、次作雛祭りクリスマスナイツも購入しました。
なんで投売りになったかなぁ、これほどやり込めるゲームもないと思うのに。


3D自由空間と見せかけて限定コース、自由飛行とみせかけて時間制限ありという
見方によっては裏切られた作りがウケなかったのでしょうか。
このゲームの真髄はクリアすることではなく、やり込んで高スコアを目指すところに
あるのですが、当時からハイスコアシューティングも廃れ始めた時代でしたからねぇ。


ま、折角11年も待った続編ですので早速レビュー。

< インターミッション >
ゲーム開始前インターミッションでキャラが空中浮揚っぽい動きをするのは前作の
エリオット&クラリスからの伝統なのですが、これがWiiで表現されると――


キモ怖い。


Wiiの性能から言ってムービーとリアルレンダリングに差が出てしまうのは仕方ない
のですが、今回のウィル&ヘレン両者は妙に薄笑いを浮かべているのでキモ怖いです。
こういう細かい個所はリアル3Dで表現するのは弊害で、前作のクラシック3D調な
キャラクターは奇跡とも言える落としどころだったんだなと改めて感じました。


< 操作性1 >
Wiiリモコン単品、ヌンチャクタイプ、Wiiクラコンの3タイプが選べます。
私は一応ヌンチャクタイプで操作してるのですが、押入れに入れたままのクラコンを
出した方がいいような気がしてきました。単にSSの丸コンに慣れてるだけですが。
試しにWiiリモコン単品で操作してみたのですが、これはこれで慣れれば操作し易いと
思います、ただしセンサーバーの読み込み精度と、あと腕の疲れが心配です。


< 操作性2>
前作は3D空間において実操作を二次元レベルに落とし込むというコースだったので
上下左右の関係は把握がし易かったのですが…。
今回は微妙に奥行き感を出しているため、基本的に見かけ上は左手前から右奥へ
向かって移動することになるのですが、操作自体はナイツ本体垂直側面に対する
上下左右にアサイン(ナイツ自身は前述の通り若干奥方向向き)されているので――
自分の操作と画面の動きがマッチしてくれません。


慣れでどうにかなるとは思うのですが結構辛いものがあります。
ナイツはコースパターンを覚えてからが本番なのですが、細かい操作でミスしそう。
これは画面平面に対してアサインするのが正しいと思います。


< ボイス >
今作一番納得行かなかったのが声の導入です。
前作は「わっ」「きゃっ」「(息を呑む音)」だけで表現されており明確な意思を
伝えない分、画面のサイレント劇場で表現される感情の動きは芸術レベルでした。
どっこい今作ときたら。
現在の気持ちや、これから何をするかなどを明確に「言葉」として表現しているため、
想像力が補う部分がなく大変ツマラナクなっております。
名作「チャップリン」を見た後に「世界の中心で、愛を叫ぶ」を見せられたような感じ。


< 総評 >
待ちに待った続編ではありますが、名作レベルではないと思います。
11年も前のセガサターンゲームへの懐古主義がないわけでもないのですが、
それぞれ単品のゲームとして比較評価してもやっぱりこうなると思います。


一度完成度の高いものを作ってしまうと、それを続編で更に高みへ持っていくのは
至難なんでしょうね。やっぱりどうしてもマイナーチェンジに陥ってしまうので。
このガッカリ感はパンドラツヴァイ→パンドラオルタのガッカリ感よりも高いです。


たった数時間プレイ後での酷評ではありましたが、パンドラオルタ同様、遊ぶのには
充分なハイレベルソフトです。ただ、前作の完成度が高すぎただけだと思います。


< ツッコミ >
・今作でもインターミッションで「しーしー、れもーん」の音楽が聞けた。
・パラループでナイトピアンを救い出すってどういう改変ですか。
 その技のせいで私の前作ミスティックフォレストはピアン数たったの1なんですが…。
 それは虐殺技のはずだろう!



↑復刻版絵本は海外版にはつくのかね


なにぃ!PS2で元祖Nightsを復刻販売だとぅ!
勿論北米版は出るよな!出るよな!?出せーーーー!!